Cheggは、Googleが「検索エンジン」ではなく「デジタルパブリッシャー」として振る舞い、検索結果ページ(SERP)内でコンテンツを提示することで、他のウェブサイトへの流入を奪っていると主張。この行為が、反トラスト法(独占禁止法)に違反していると訴えている。
Cheggとは?
Chegg, Inc.は、カリフォルニア州サンタクララに本拠を置くアメリカの教育テクノロジー企業です。宿題のサポート、デジタルおよび物理的な教科書のレンタル、教科書、オンライン個別指導、その他の学生向けサービスを提供しています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Chegg
https://en.wikipedia.org/wiki/Chegg
訴訟の主な論点
(1) Googleは「検索エンジン」ではなく「答えを提供するエンジン」に変質
本来、検索エンジンの役割は、ユーザーを関連情報へ誘導すること。
しかし、Googleは検索結果ページ内で直接回答を表示することで、ユーザーが外部サイトにアクセスしなくても済むようにしている。
代表的な例:
「AI Overviews」
「Featured Snippets(強調スニペット)」
「People Also Ask」
「Top Stories」
これにより、コンテンツ提供者(パブリッシャー)は本来得られるはずのトラフィックを失う。
(2) Googleは「検索流入」を餌に、パブリッシャーのコンテンツを強制的に提供させている
「検索エンジンに載せたければ、Googleの他の機能(AI Overviewsなど)にもコンテンツを提供しろ」という構造になっている。パブリッシャーが拒否すると、検索流入そのものを失うリスクがある。訴訟ではこれを**「抱き合わせ取引(Reciprocal Dealing)」**として違法性を主張。
(3) GoogleのAIがパブリッシャーのコンテンツを無断で利用
Googleは検索インデックスをAIトレーニングにも活用している。
競合のOpenAIやPerplexityは出版社とライセンス契約を結んでいるが、Googleは検索の独占力を使い、ほぼ無償でデータを取得。
2023年にGoogleは「Google-Extended」を発表し、パブリッシャーがAI学習をブロックできるようにしたが、過去に学習したデータはそのまま使われている可能性が高い。
(4) Googleの独占的な立場が、パブリッシャーの選択肢を奪う
他の流入元(SNSなど)は検索と異なり、「意図的に情報を探しに来るユーザー」を持たないため、代替にはならない。検索流入をGoogleに依存している以上、「Googleのルール」に従わざるを得ない状況になっている。
3. 訴訟で挙げられた主な法的根拠
独占禁止法(Sherman Act)違反
抱き合わせ取引(Reciprocal Dealing)
独占維持(Monopoly Maintenance)
不正な市場支配(Unlawful Monopolization)
不当利得(Unjust Enrichment)
Googleの行為は「市場支配力を利用した不公正な取引」に該当するとして訴え。
Cheggの主張する被害
パブリッシャーの収益モデルが崩壊する直接のトラフィック減少により、広告収入が低下。
コンテンツを作成するインセンティブが低下 → 全体の情報品質が劣化。
「AI Overviews」による「ゼロクリック検索」の増加
ユーザーがGoogleのページ内で完結するため、パブリッシャーのサイト訪問が減少。
「GoogleのAI」にデータを提供することが、結果的にパブリッシャー自身の首を絞めることになる
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